【公認会計士の資格を持っていると周囲からどう接せられるか】持ち上げられ具合 2025/4/5

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資格を持っているとどう見られるか

公認会計士の試験に受かってから、正直、人から軽んじられたことは一度もない。人から過剰に持ち上げられることは多々あっても、舐められるみたいなことがないのは、まあ想像通りかなと思う。

自分は会ったことはないけど、公認会計士の資格を取った後で弁護士の資格を取る人や、アクチュアリーの資格を取る人もいるから、そういう人から見たら、公認会計士を持っているくらいで何を・・と内心思うことはあるかもしれないけど、態度に出す人というのは稀だと思う。

なので、人からの対外的な態度としてはいつも丁重に扱われるという感じ。

少し特殊というか、監査法人内では事務局の人とかを除けば資格持ちの人しかいないから、特段持ち上げられたりとかはもちろん無い。むしろ、当然知っているであろう会計基準を知らなかったりすると、え?まさかその論点知らないの?みたいな感じにもなる。

公認会計士は、知っている人以外はまじで何をやっているか知られていない職業だから、弁護士や医者と比べて、どう距離を取れば良いのかよくわからないと思われているかもしれない。

今回はそんな話を書いていく。

友人

自分の場合は、公認会計士の資格を取る前と後ではけっこう扱いというか距離感に差が出るなというのが率直な感想。友人歴が長い人ほど困ったんだろうなという印象。なまじ距離が近い分、どう接したらいいか戸惑うのかなと勝手に思っている。

昔から勉強キャラでもなかったし、成績順位で言えば下からの方が早いくらいだったから、近しい友人に勉強を始めるって言った時は、それはネタとかでなく、本当に??おいおい絶対無理だからやめとけよみたいな温度感。

スタートがそれで、さらに7年も受からないのを見ていると、もはや引くに引けないしょうがないヤツみたいに思われていたのかもしれない。ちょっと言い方は悪いけど、人間の本能的に自分より格下みたいな感じに近いのかも。

訊いて回ったこともないけど、受かるか受からないかアンケートを取ったら、98%くらいの友人は受からないと回答するだろうなとは思う。意気込みは別として、客観的に自分が答えるなら、逆張りでもしない限りは受かるには入れない。その程度の学力だから、受からないが多いだろうというのは自他ともに認めるところ。

よく、どうなの勉強は?って訊かれるたびに、合格までの距離が数値で表せるわけでもないから、まあ頑張ってやってるよみたいなフワッとした言い方しかできなかった。

7年ていうのは、そろそろ訊くのも可哀想みたいに思っていたかもしれない年数だと思う。

友人の立場からすると、ある日突然試験に合格して最大手の所に就職が決まったと聞かされ、10年弱ほど社会人歴が長い自分よりも給与がはるかに高くなってしまった。そしてこれからの給与の開きがどんどん大きくなりそうという話。こいつは今後どう扱っていけば良いんだろうか・・。みたいな感じじゃないかなと思う。

もちろん訊いたことはないけど。

地元から引っ越しちゃったというのも大きいけど、前は週一くらいで飲んだりしてた友人でも、もう数年会っていないやつもいる。お互いライフステージが変わっていってるから当然と言えば当然かもしれないけど、思えば交友関係はガラッと変わったなと思う。

元々、友人関係は広く浅くより狭く深くが好きなタイプだから、少し思う所はあるものの、遊ぶ友人が変わっただけ。やってることは正直あまり変わらず、そんなに感傷的になるほどではないかなという感じ。

今の職場の人

職場の人は友人に比べるともう少しドライというか、必要以上に攻め入ってこないというような感じ。それもそのはずで、初めましてのスタートから会計士のナナソレさんだから、そういうもんだという認識なのかなと思う。

仕事中は、会計税務に関することや、それは経理の領分なのかな?と思うようなことも含め質問を受けたりすることが多いんだけど、たまに難題が出てくる。質問する側が会計の知識がある場合でもない場合でもある。

まだ数年しかやっていないのに経理の仕事を語るけど、経理の仕事は、過去に会社に起きたことやこれから起こすことを数値に落とし込むという業務がすごく多いなと思っている。過去に起きたことは仕訳で表すだけだし、これから起こる予定のことであれば、これは会計基準に反するからできませんとか、逆にこうすればできますとか、そういう話がメインになっている。要はそこまでアイデア勝負にならないようなもの。

そんな中、たまにくる難題はアイデア勝負みたいなやつ。

当期に売上を計上したくないんだけどどうすればいいですか?とか、当期に発生したこの経費を3年間で計上するにはどうしたらよい?とか。

幸い、今いる会社は経理をリスペクトしてくれているので、いいから上手いことやりなさいみたいなことはなく、まあ会計士のナナソレくんが言うならそうなんだろうと。仕方ないから別の手を考えようみたいになってくれる。

この手の難題に出会した時に、もっと色々な知識があればサッと回答できたり、より納得のいく説明ができたり、なんなら、よりよい回答があったのかもなとか思ったりする。この辺は力不足だなとよく思う。精進あるのみ。

とまあ、こんな感じで、会社の人から軽視されていない様子がなんとなくわかってもらえるかなと思う。自己評価に比べるとだいぶ過大評価されているなと思う部分はあるから、そこのプレッシャーは乗り越えるべき壁。

仕事で会う人

仕事で会う人は社外の人というイメージ。名刺交換するような相手。

自分の仕事柄もあるのかもしれないけど、会計士が経理にいることが珍しくないからすごくフラットな感じ。過度に持ち上げるもなく、軽視するもなく、対等。

説明上、会計とか税務に触れる時に、ナナソレなんはご存知でしょうけども、みたいな前置きをされる時もたまにある。けど別に嫌な感じはないし、言い方に棘もない場面しか出くわしてない。関係者がみんなスマートというのはあるかもしれない。

そんな時は、勉強でやっただけなので実務は素人みたいなもんです。みたいなことを言ったりする時もある。まあ実際、初めて実務で出てくるものも多いから本当なんだけど、向こうは釈迦に説法みたいな気分になるのかもしれない。そんなに自分は大したもんじゃないですよと常々思っているので、もっとフランクにきてくれると嬉しいなと思っている。フランクな関係構築に向けて、こちらからは失礼にならない程度に砕けた感じで接しているつもりだけど、ここもまだまだ力不足。

その他

その他は、上記で挙げた以外の人たち。例えば、友人の友人とか、たまたま趣味で出会った人とか、遠めの親戚とか。こういう人たちは一番持ち上げてくれちゃう。

お世辞みたいのがゼロとは言わないけど、多分、会計士のことをほとんど知らなくて、知っているのは難しい試験ということだけ。そんな難しい試験を突破している人だから、何かすごいんだろうみたいな感じな気がする。

自分の性格的に、チヤホヤされるのは好きではなくて、感謝されるのが好き。だから根拠も無い、もしくは根拠の薄いチヤホヤは心に響かなくて申し訳ないなという気になる。向こうもそんな大して考えないで言ってるんだから、鷹揚に、いやー大変な試験でしたよーとか適当にしていればいい気がするんだけど、心情的になかなか。

後は、会計士と税理士の区別がついていない人がめちゃめちゃ多い。何回訊かれたかわからん。

合ってるのかわからないけど訊かれた時にいつも答えているのは、税理士は依頼者の側に立つけど、会計士は依頼者と相対するとか。税理士は報酬をくれる少数の人の利益になるように仕事をするけど、会計士は報酬をくれる人ではない多数の人の利益になるように仕事をする。みたいなことをよく答えている。会社から嫌われる仕事だよとか。顔もわからない人の利益になるように動くとか。そんな感じ。

この回答はどうなんだろうか。当たらずとも遠からずくらいの芯の食い方だと勝手に思っている。

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