【監査法人勤務の良かった点】唯一無二感はある 2025/3/21

Uncategorized

監査法人勤務について

公認会計士試験に合格した人のほとんどが監査法人に入ると思うけど、実際の働き方はどんななの?と気になってもイメージが湧きづらい職種なのかなと思う。なんでかと言うと、人によって働き方に差が出すぎて一概にこうだよとは言えないという側面があるから。

説明会でリクルーターに質問したら「チームによりけりだけど・・」という前置きをされた人はとても多いのではと思う。自分がリクルーターをやっていても必ず言うと思う。それくらいチームによって差が出るし、個人個人によっても差が出る職種だと思う。

ある人は、監査法人勤務を経験したら他所では働けないよと言うだろうし、ある人は、あんなところ長居するもんじゃないと言う人もいると思う。

そんな監査法人勤務で、自分にとって良いところだなと思った点について書いていく。

先にまとめを書いておくと

●リモートが多い

●時間の融通が効く・カスタマイズできる

●異様に長い連休を取れる

●同期の年齢がバラバラ

●出張が多い

●一緒に仕事をする人が流動的

リモートが多い

これはコロナ後の話。コロナ以前はほぼ確実にクライアント先に行っていた。基本的には直行直帰。

コロナになって出社ができなくなってどうしようってなった時に皆気づいたと思うんだけど、この仕事、毎日会社に行ってたけど実は行く必要ないんじゃないの?と。

資料はデータでやりとりできるし、PC一つあればどこでも仕事できるし、行かなくても何も問題ないじゃん。って思った。

コロナでリモートワークが加速し、一ヶ月の間家から出ないなんてことも珍しくなくなった。出社の準備もいらないし、行き帰りの電車に乗らなくていいし、昼休みには昼寝もできるし、お昼代も節約できるし、良いことづくめ。

基本的に稼働時間は月の残業時間のMAX までいくから、どの時間帯に作業しても構わないみたいなスタンスが強い。チームによるけど。

締切に間に合いさえすれば、やり方はお任せしますよという感じ。会計士が士業とはいっても監査法人勤務は正直サラリーマン。だけど、このへんの裁量を個人に任せているのは士業っぽいなーと思う。困った時に誰かに相談できないとか、自分で抱え込みがちの人は大変かもしれない。

ただ、リモートでの働き方の弊害は個人的には大きく二つあると思った。

一つは、仕事の終わりが作りにくいこと。

もう一つは、鬱気味になること。

この仕事のネガティブな点についてはまた今度書く。

時間の融通が効く・カスタマイズできる

リモートの所に少し書いたように、この仕事は個人の裁量が結構大きい。入所したばかりの頃はそこまでの裁量はないかもしれないけど、インチャージ(主査)を持つようになると自由度が格段に上がる。その分責任も仕事量も増えるから、インチャージを持ちたくないって人も結構いるんじゃないかなと思う。

どんな感じの働き方ができるかというと、例えば自分がインチャージをしているA社B社があったとする。今日のアサイン(シフト表)はA社なんだけど、B社の仕事が立て込んでいるので、すいませんがちょっと今日はB社の仕事します。と統括マネージャーに言う、その一方、B社には、今日はA社のアサインで会社(クライアントにいる)なので日中は連絡つきづらいかもしれません、と念のために統括マネージャーに言っておく。

そうすると、なんと日中に仕事をしないで自由に動くこともできてしまう。新作のiPhoneが出たから並んで買いに行っちゃおうかなとか、土日では並んでて入れないお店にご飯を食べに行こうかなとか、疲れたから今日はもう働くのはやめるかとか。普通のサラリーマンでは考えられん行動が可能。

自分で言うのもなんだけど、かなり真面目に働いていたので上記のようなことはやったことない。

けど、やろうと思えばできちゃうだろうなーとは思う。

寝坊して遅刻しそうになったら、すいません、ちょっと急用で事務所(監査法人のオフィス)に寄ってから会社行きますとか。そんな使い方もできそう。

もちろん、やるべき仕事を誰かがやってくれているなんてことはないので、どこかで埋め合わせをすることになる。あいつ、なんか好き勝手やってる上に仕事終わってないじゃんってことになったら干されてしまう。信用がとても大事なのは監査法人でももちろん変わらない。調子に乗っているとどこかで痛い目にあうと思うので、少し融通が効くくらいに捉えておくと良いかなと思う。

異様に長い連休を取れる

監査法人で働く理由にこれを挙げる人は多いと思う。

繁忙期の時期になるとカレンダーが変則的になって、土曜日や祝日が出勤日になる。その代わり、繁忙期が終わった後の期間にその分の休みが割り振られるようになっている。これの影響をもろに受けるのは5月と8月。

5月は休みがほとんど無くなり、逆に8月は半分くらい休みになる。有休をうまく繋げれば3週間くらいの休みも珍しくない。

あと、冬も意外と休みが長く取れる。年末の最終勤務日が12月25日くらいになることも多くて、年始は三が日が休み。これも前後に有休をくっ付ければ2週間くらいは軽く狙える。

この長期休暇は監査法人ならではだけど、変則的な7月決算とか11月決算とかのチームに入ってしまうと休みは取れない。最後は運次第。

同期の年齢がバラバラ

監査法人は試験に受かりさえすれば基本的に誰でも入れると思って大丈夫だと思う。それは今でも変わらないように聞いている。受験資格もいらない試験で受かったら入れるとなると、当然年齢層もバラバラになる。

年齢で何か不遇を受けるというのがあるのかよくわからないけど、自分は感じたことはなかった気がする。同期が何歳であっても、あ、同期だよねって感じ。上からの扱いも同じ。いろんな背景を持った人がいるから面白い。

入ったばかりの時を除けば、同期が同じチームになることは稀で、事務所でばったり会うことも減ってきてしまう。仲良い人とはご飯を食べに行ったり飲みに行ったりするのはちょくちょくあった。転職して流石に会う頻度は減ったけど、今でもたまに飲み行ったりしている。

そして、良くも悪くも転職する人が多いから、色々なことやっている同期が出てくるのも面白いなと思う。

出張が多い

これは好みが分かれると思うけど、自分は出張が結構好き。身体的には疲れるんだけど、新幹線や飛行機に乗るのが好きで、ちょっと非日常な空間で本を読んだり音楽を聴いたりするのがたまらない。

監査法人は棚卸実査の立会で工場とかに行くし、クライアントの本社が東京以外にあると、期末なんかは1週間くらい行くこともよくある。複数チームを持つことが普通なので、年に何回も出張機会があるのはとても良かった。

一緒に仕事をする人が流動的

複数チームに属しているのがよくあるパターンで、そのチームごとにメンバーが変わる。一人当たり4チーム〜8チームくらいの間かなという感触。

一週間のアサイン状況は、例えば月火がA社、水がB社、木がC社、金がB社みたいな感じ。

人間なので当然合う人合わない人が出てくるんだけど、それでも毎日顔合わせるわけではないのはかなり救いだと思う。致命的に合わない人がいたとしても、編成はちょくちょく変わるし、なんなら直訴してチームから外してもらうなんてことも聞かない話ではない。

次期のメンバーは統括マネージャーが決めたりするチームが多いと思うけど、統括と仲良くなってチームに関与する時間を増やしてもらうなんてことも割とできたりする。

アサインを組むのは、インチャージが作って統括マネージャーが確認してなんてチームもよくあるから、この日アサインにしてお昼ご飯ここに食べに行きましょうよなんてことも可能。

まとめ

まとめると、監査法人は自由が多いんだと思う。自由が多い代償として、やるべきことは期日までになんとしてでも終わらせないといけないというプレッシャーは強い。

まあ、そんなのはどの会社でも同じなんだけど、複数チームを並行しながら超タイトなスケジュールで進めなければいけないのは、なかなか痺れるものがある。

転職してまず思ったのは、1社のことだけ考えればいいってのはこんなに楽なんだということ。自分は1社だけの方が性に合っているなと思った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました