珍しく楽しかった・嬉しかった時
勉強期間中は楽しいことなんかそうそうなく、毎日毎日同じことを繰り返していることがほとんど。そんな中でもこれは嬉しかったなーとか、楽しかったなーという場面はやはりあるもので、印象深いものを三つ挙げていく。
第一位 アクセスで名前が載った時
いきなり一位からいくけど、一位はアクセス(答練のようなもの)に名前が載った時。これは嬉しかった。
これがダントツ。
自分はTACに通っていて、そこでは毎週のアクセスの点数と順位を張り出していた。成績が上がるのがまあ遅かったので、これに載るどころか平均点を取るのも覚束なかった。長い間苦渋を舐め続けていた。こいつらすごいなというのと、自分しょぼいなというのが半々くらいの感情。
当然、会計士試験に合格するのが最終的な目標ではあるんだけど、そこに向かうまでのベンチマークとしてアクセスに載るという目標はずーっと持っていた。全然勉強できないなーと思ってたし、実際そうなんだけど、真っ当に実力のみで評価されるいうことにやっぱり憧れが強かった。
あれは忘れもしない・・なんてこともなく、確か短答に受かる前だったような気もするけど、載った時の嬉しさったらなかった。やっと一つ報われたと思ってかなりジーンときた。
載ることをそんなに目指していたのになんであんまり覚えてないのかと言うと、載った時の衝撃で全て吹き飛んだからだと思う。何の科目だったのかも忘れちゃった。
たかがアクセスに載ったくらいでと思う人は多い気がするけど、今まで勉強で何か取り上げられるなんてことがなかったから、このインパクトは忘れられない。これは一位。
第二位 短答の自己採点をしてた時
次は論文合格ではなく、短答合格の時でもなく、短答の自己採点をしている時。しかも受かってない時ね。この自己採点が楽しかった。
短答試験は択一問題だから、解答速報がその日のうちにアップされて自己採点ができるんだけど、これを一人でやらずに、勉強中に知り合った先輩みたいな人と一緒に毎回やってた。その人は自分が勉強始める前に会計士試験に受かってる人で、まあーすごい良くしてくれて、今でもそうなんだけど。試験終わった後にその人の家に行って、ピザとグアバジュースを飲みながら採点をするのがすごい楽しかった。
普通に、問1は3で問2は1でーとかじゃなくて、フックを効かせた丸つけをしてた。
例えばどうやってたかというと、
先輩「問1は奇数ではないよね?」
自分「え?4に丸ついてますけど・・」
先輩「ほう・・・正解!」とか、
先輩「問3と問4は(スラムダンクの)赤城がつけてる背番号(4番)と同じだからいいとして、問5は3に丸つけたよね?」
自分「え?問5もなにも、問1から問5まで解答は1ですよ・・・」
先輩「・・・ピザでも食べよっか!」
みたいなやり取りをして丸つけをしてた。これは今思い出してもニヤけちゃうな。こんなやり取りを何回もやってたけど、毎回付き合ってくれてたのは感謝しかない。当然その先輩は次の日も仕事。そのまま泊まって、先輩は仕事へ、自分は家に帰るというパターン。
これは楽しかったから二位には入る。
第三位 論文の合格発表の時
最後はやはり論文に受かった時。これを最終目標に掲げて勉強してたわけだから、やっぱり嬉しかった。やっとこさ短答に受かったと思ったら論文もなかなか受からなくて、最後の三回目で受かった。
受からない間、なにがいけないんだろうなーと考えつつ、でも短答には受かったし、その頃にはアクセスに名前が載らないことがないくらいにはなってたし、簿記1級も受かったし、税理士の財表も取れたし、方向性が大きくズレていることはないんじゃないかなと思って勉強できていたから、あとはケアレスミスを無くすとか、分かっているつもりで理解が浅い所を補強するとか、そんなことを考えてやっていた気がする。
論文に受かった時は、これも上で書いた先輩の家で合格発表を見たんだけど、短答みたいにはできないからどうしようか?みたいに話をしていて、ちょっと工夫を入れた。これをやったのは三回目の最後の時だけ。
合格発表の確認方法は、現地に行くっていうのもあったけど、ネットでも番号を見ることができた。ネットだったら合格発表のページにいって、列挙されている受験番号を探すという感じ。
うちらが採ったのはネットでの検索。
Control+Fで番号を打ち込んでもいいんだけど、それだと味わい尽くせないから、数値を絞り込んでいって最後の箇所をカードで隠して、この場所に番号があれば合格、なければ不合格、みたいな感じ。
具体的に書くと、一つ上の行は1100番台で一つ下の行は1130番台だから、自分の番号が1123だとしたら、この真ん中の行にあるはず。みたいにまずは大まかに絞る。
そして、下1桁が3だから、カードをジリジリ下げて言ったら、数値の上が丸まっているものがあるはず。
数値の上が丸まっているのは、2,3,8,9のどれか。
いよいよ絞っていくと、左隣に1と思しき先端が出てる、その二つ右隣には5と思しき先端が出てる。
間にある数値の頭は丸まっている。
ということは、2か3の2択。。。
そこでバッ!とカードを勢いよく取ると、下1桁は3!!
思わず顔を見合わせてハイタッチ。
こんな感じ。
これをやっている時の様子をぜひ動画に残しておきたかった。間違いなく自分の人生の岐路になった瞬間だったから、後から見返したら何回でもニヤニヤできたのにと今でも思う。
まとめ
第一位はアクセスに載った時
第二位は短答の自己採点の時
第三位は論文の合格発表の時
こうしてみると、なまじ勉強が長引いたからこそできた楽しみ方だったのかなと思った。
第一位は、短期間であっさり受かっていたら感慨深いものはないし、第二位も短期間で受かっていたらそんな丸つけをやっていることもないだろうし、第三位は、三回目で最後だから(短答の免除期間がなくなってしまう)受かっても受からなくても骨は拾ってあげるよみたいな感じだったんだと思う。
勉強が長引いて良かったとは思わないけど、暗黒面のみの悪いことばかりではないのは良かった。
自分なりにはいい期間だったのかなと、書いていて思った。
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